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早安少女咪

「怒りをコントロールす

2011年06月21日
「仕事がうまくいかない」、「上司や部下との人間関係」、「彼氏や彼女との摩擦」、さらには「不況や災害による社会不安」と、20代、30代を取り巻く環境にはストレスが付きまといます。

「キレた」、「ムカついた!」、「イラっときた」、「不機嫌がおさまらない……」。感情のマイナス面が表へ出てしまいそうなとき、少しでも怒りをコントロールする方法を知っておくことは、いまや生きる知恵でもあります。

ここ数年、本や雑誌、テレビ番組からビジネスの講演会まで、「怒り」をテーマにした内容が好評だと言います。これは、怒りについて四苦八苦している人が多いからだと考えられます。

そこで、心療内科医で野崎クリニック(大阪府豊中市)院長の野崎京子先生に「怒りのメカニズム」と「怒りをコントロールする方法」についてお話をうかがいました。


■「怒りのホルモン」といわれるノルアドレナリンが働く

野崎先生は、「怒りという感情」についてこう説明します。

「怒りを覚える要因は、ホルモンによるものと、加齢現象によるものの二つが考えられます。ホルモンの場合、怒りを感じると、脳がノルアドレナリンというホルモンの分泌を命じます。

ノルアドレナリンは、通称『怒りのホルモン』といわれる神経伝達物質です。自律神経の一つである交感神経に働いて、覚醒、意識、意欲、不安を引き起こします。敵から身を守るべき場面やストレスを受けることがあると、このホルモンが出て血管が収縮、心拍数が上がって攻撃的な状態をつくるわけです」

ムカッと来た瞬間には、無意識のうちに体内でこういうホルモン分泌が起こっているのだといいます。野崎先生は、

「そのことを知っておき、『あ、怒りのホルモンが出ているんだな』と自覚するだけでも少しはコントロールが効くようになります」と言います。

さらに、野崎先生はこう続けます。

「もうひとつ重要な神経伝達物質に、セロトニンがあります。精神を安定させるホルモンですが、セロトニンの分泌には、日光や呼吸、歩行などの運動が影響します。引きこもって太陽にあたらない、昼夜逆転の生活、運動をしないなどだと、キレやすく、また、うつにもなりやすいのです」

イライラするときは、日の光のもとで深呼吸や散歩をすれば、セロトニンが分泌されて怒りをコントロールしやすくなるというわけです。

■怒りやすい=ストレス耐性が低いと自覚する

怒りやすくなるときについて、野崎先生は次のように説明します。

「皆さんも覚えがあるかと思いますが、体調が悪いときや、おなかがすいているとき、眠いときなどは自律神経がバランスをくずしやすいので怒りやすくなります。

『今日はどうもイライラするな』と思ったら、まずは自分の体調がどうなのかを考えましょう。『朝食を抜いておなかが減っている』とか、『風邪気味だな』、『睡眠不足だ』と認識すれば、怒りの感情を理性にスイッチさせることができて、コントロールしやすくなります」

では、「元々、怒りっぽい性格」の人の場合は、どう対処すればいいのでしょうか。

「怒りやすい性格の場合、うつの場合も同様ですが、『自分はストレスに対する耐性が低い』のだと自覚することです。コントロールとは、認識・自覚からはじまります。

すると、『自分の怒りは正当なのか、感情過多なのか』と考えることができます。また、次に『相手はどう思っているのか?』と想像してみることです。

相手の立場に思いをいたらせることができれば、コントロールができていると考えてください。そして、繰り返しこの段階を意識して、思考の練習を行います。ムカッと来た瞬間にそこまで想像できるようになると、正当な理由なく怒る気持ちは薄れていくでしょう」と野崎先生。

■怒りそうな会合には大切な人を同行する

瞬間湯沸かし器のようにカッとなって、瞬時にはそう思えない場合はどうすればいいのでしょうか。

「怒りを覚える対象に、『一拍置く』という対応をするようにします。日ごろからそう意識をしておくことです。すぐに相手に怒りを投げかけないために、『怒りそうならその場を去る。何かを判断するには、ひと晩以上置く』というルールを徹底するようにしてください。

あるいは、いったん睡眠をとると、翌日には体調もよくなって考えが変わっていることがよくあるでしょう。精神性にも回復する力があることを信じてください。

また、『上司やクライアントに腹が立っている。トラブルになりそう』などという予感がある場合、その勘は当たります。仕事の成果が得られないということにもなりかねません。

そういうときに、打ち合わせや商談など対面しなければならない場合は、自分ひとりでは出向かずに、第三者を連れて行きましょう。できるだけ仲が良い人、信頼できる人がいいですね。

人間は、大切な人がそばにいると感情のコントロールが可能になります。自律神経のバランスがよくなるのでしょう。

私もかつて、重要な会合で怒りをぶちまけてしまいそうな予感があったときに、娘と息子を連れて出席しました。娘たちにもめごとを見せたくないという理性が働いて、難なきを得たことがあります」

■怒りが高じて依存症に陥らないよう

また、怒りが高じてコントロールができなくなった場合について、野崎先生はこうアドバイスをします。

「怒りにまかせて、お金をむやみに使う、ギャンブルにはまりすぎる、お酒を飲んで悪態をつく。これらには気をつけないとなりません。

こうなると、自分の行為そのものが脳に刺激を与えてさらにノルアドレナリンを分泌させ、怒りが怒りを呼び、非常に攻撃的な状態に陥る、その結果、依存症になるということがあります。

こういった場合は、日ごろから自分の意見として言うべきことをこまめに言うことが大切です。ストレスのはけ口をまとめて、買い物、ギャンブル、お酒に向かわせると、いずれは人間関係を壊し、体調面にも悪影響を及ぼします」

野崎先生は、最後にこう証言します。

「依存症になってから心療内科を訪れる人は多いけれど、イライラがひどいからといって、カウンセリングを受けたり、心療内科を訪れたりする人はあまりいません。一人で悩んでいるよりも、早めに医師に相談したほうが解決の道は近いですよ」。

怒りによって人間関係を壊す、仕事に破たんを来す前に、これらのアドバイスに耳を傾け、少しでもコントロールすることを心がけたいものです。

監修:野崎京子氏。北野病院、国立京都病院、大阪赤十字病院、住友病院をへて、現在、大阪府豊中市の心療内科・ペインクリニックの野崎クリニック(http://www.myclinic.ne.jp/nozaki/pc/)院長。

(阪河朝美�ユンブル)